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ダイオードレーザー vs CO2レーザー、どちらを選ぶ?金属・アクリル・木材で本当に強いのはどっち——AtomStack A70 Max と Hurricane の比較ガイド(2026)

ダイオードレーザー vs CO2レーザー、どちらを選ぶ?金属・アクリル・木材で本当に強いのはどっち——AtomStack A70 Max と Hurricane の比較ガイド(2026)

翔太木村 |

作りたい製品リストには木製サインもあり、透明アクリルのLEDサインもあり、金属ドッグタグの注文も受けたい——ダイオードとCO2、スペック表を読み込んでも答えは出ません。実はこの問いに唯一の正解はなく、あるのは素材ごとの分業だけです。私たち(AtomStack)は自社2機種の定格データを直接比較します:A70 Max(ピーク77Wダイオード)対 Hurricane(55W CO2)。結論を先に:厚板カットと不透明アクリルはダイオードの勝ち、透明アクリルとガラス表面彫刻はCO2の勝ち。金属マーキングは両ルートとも「副業」レベルで、本命は1064nmファイバーレーザーです。工房でも副業でも、読み終えれば自分の素材リストで機種を決められます。

要点まとめ

  • 波長がすべてを決める:ダイオードは約455nmの青色光、CO2は10.6μmの遠赤外線。20倍以上の差があり、素材の吸収率がまったく異なる
  • 厚板カットはダイオード優位:A70 Max は桐材28mmの一発切断が定格、Hurricane(CO2)の木材上限は18mm
  • アクリルは透明度で分業:不透明アクリルはダイオードで定格26mm、透明アクリルはCO2のみ(定格20mm)
  • 保有コストはダイオードが低い:本体価格差は約$1,300、さらに半導体光源は空冷でガラス管消耗品や水冷メンテナンスが不要
  • 価格アンカー:A70 Max $1,639、Hurricane $2,929(いずれもMSRP、最新価格は製品ページ参照)

ダイオードレーザーとCO2レーザーの違いとは?

ダイオードレーザーは半導体を利得媒質とするレーザーで、デスクトップ機は一般的に約455nmの青色光を出力します。CO2レーザーは二酸化炭素ガスを利得媒質とし、10.6μmの遠赤外線を出力します。波長が20倍以上異なるため、素材の吸収率も根本的に違います:

  • 金属:10.6μmを強く反射するためCO2はコーティングなしでは加工不可。455nmの吸収は相対的に良いが、ダイオードも推奨リスト内素材の表面マーキングに限られる——どちらも金属の本命ではない(本命は1064nmファイバー)
  • 透明アクリル:455nmはほぼ「素通り」して吸収されず、10.6μmは十分に吸収 → CO2のみ加工可能
つまり正しい問いは「どちらが強いか」ではなく、あなたの主力素材は何かです。

金属・アクリル・木材:項目別対決

自社2機種の定格テストデータを基準に(A70 Max:70W/35Wデュアルモードダイオード、ピーク出力77W;Hurricane:55W CO2):

素材

ダイオード(A70 Max 定格)

CO2(Hurricane 定格)

優位

木材カット

桐材28mm一発切断(通常25mm)

最大18mm

厚切り:ダイオード

不透明アクリル

最大26mm

黒アクリルのみ8mm

ダイオード

透明アクリル

加工不可(455nmが透過し吸収されない)

最大20mm

CO2

金属表面マーキング

推奨リスト内のみ:酸化アルミ、非反射メッキ/塗装金属、304ステンレス(0.01mm表面レベル)

コーティング金属のみ(0.05mm)

相対優位:ダイオード/本命:1064nmファイバー

セラミック/スレート

表面彫刻 0.01mm

表面彫刻 0.05mm

両方可

レザー

最大4mm

最大3mm

互角

ガラス

定格リスト外(一般的な手法:濃色コーティング後に表面マーキング)

表面彫刻:急速加熱でマイクロクラックの梨地を形成——切断ではない(適合リストにガラスあり)

表面彫刻:CO2/ガラス切断:どちらも不可

直感に反する結論:金属ラウンドに勝者はいない——ダイオードは相対優位にすぎず、正解は1064nmファイバーレーザー。

  • よくある誤解:出力が大きければ(70Wダイオードや55W CO2)金属も何でも加工できると思い込むこと
  • CO2:10.6μmは金属に強く反射され、コーティング金属の彫刻のみ(0.05mm)
  • ダイオード:455nmの吸収は相対的に良いが、推奨リスト内素材の表面マーキング限定——酸化アルミ、非反射メッキ/塗装金属、304ステンレス。高反射の生アルミ、銅、貴金属は不可
  • 金属ビジネスの正解:1064nmファイバー——当社の A20 Pro 1064nm 20W ファイバーレーザー($889 MSRP)または A24 Pro、R30 V2 赤外モジュールも選択肢。金属が本業なら最初からファイバーへ
  • ダイオードの適正な役割:本業は木材/不透明アクリル、リスト内のステンレスネームタグ等の軽量マーキングを副業で受注。透明アクリルはダイオードの能力範囲外(上表参照)

出力数値以外の境界条件:

  • CO2は速度に優位(Hurricane 定格600mm/s)。薄物の量産浅彫りでは効率が高い
  • ダイオードの厚切り優位は、実効光出力+オートフォーカス+エアアシストの組み合わせに依存。ワット数だけで判断しないこと

コストとメンテナンス:購入はスタートにすぎない

2つのルートは保有コスト構造がまったく異なります:

コスト項目

A70 Max(ダイオード)

Hurricane(CO2)

本体価格(MSRP)

$1,639

$2,929

光源

半導体レーザーモジュール、空冷

CO2ガラス管は消耗品、寿命到達で管ごと交換

冷却系

空冷、水路なし

水冷。水温・水質・冬季凍結に注意

光路メンテ

固定光路、調整不要

反射ミラーの定期清掃と調整が必要

本体

19kg、フレーム型

59kg、全閉Class 1

加工エリア

850×800mm

500×300mm(コンベア版500×800mm)

コスト表の読み方:

  • 約$1,300の差額でHurricaneが提供するもの:全閉Class 1筐体、内蔵消火装置、5MPカメラ——これは実質的な価値
  • 判断基準:素材リストに透明アクリルとガラスがなければ、この差額+ガラス管・水冷の維持費は「使わない能力への支払い」になる

どんな場合にダイオード(A70 Max)を選ぶ?

主力素材が木材・不透明アクリル(金属はリスト内の軽量マーキングのみ)ならダイオードルートです。Etsyトレンドデータ(2026年5-6月の週次スナップショット)には、この3素材それぞれに現在進行形で売れている実例があります:

事例1:木材——レイヤード・ネームサイン

  • 出品:Large Wood Name Sign(子供部屋向け木製ネームサイン、レイヤード/切り抜き)、$30.71から
  • 市場実績:ショップ累計販売124.7k(運営8年)、直近24時間で15人が購入
  • ビジネスロジック:子供部屋装飾は定番のカスタム需要。レイヤード切り抜き=板材カット+文字精密彫刻の複合加工、名前を変えてテンプレート使い回し、量産向き
  • 対応スペック:70W/35Wデュアルモードのワンクリック切替——カットと彫刻の二者択一が不要

事例2:不透明アクリル——ビジネスロゴサイン

  • 出品:Custom Laser Cut Business Logo Sign、$33.75
  • 市場実績:ショップ累計販売99.2k(運営9年)、直近24時間で20+ビュー
  • ビジネスロジック:B2Bの小規模店舗サインはリピート受注源。不透明アクリルのエッジの綺麗なカットが参入条件
  • 対応スペック:不透明アクリル定格上限26mm、精度0.01mm

事例3:金属——彫刻ネームタグ

  • 出品:Custom Engraved Name Tag(マグネット/ピン式)、$7.99から
  • 市場実績:Views 44,139 / Favorites 767 / Reviews 446、ショップ累計販売124k(運営5年)、直近24時間で22人が購入
  • ビジネスロジック:低単価・高頻度の量産ビジネス。このカテゴリの本命機は1064nmファイバー——素材がダイオードのリスト内(304ステンレス/酸化アルミ)で量が少なければA70 Maxが副業的に受注可能
  • 対応スペック:リスト内金属の表面マーキング。金属需要が重い場合はA20 Proファイバーを併用

3事例の共通点:3素材・3製品ラインすべてがダイオードの能力リスト内——「主力素材が合致すれば、1台のダイオード機で複数の製品ラインを賄える」直接的な証拠です。対応するのが当社の A70 Max:ピーク77W出力+ワンクリックオートフォーカスで厚物を確実に切断、4.3インチタッチスクリーンでオフライン作業、インテリジェントエアアシストで導入ハードルを低減、LightBurn・AtomStack Studio・LaserGRBL全対応。本体のみ$1,639(MSRP)、ハニカム・ロータリー・エンクロージャー等のセットは$1,739-$3,029。

正直な注記:上記はEtsyの需要側データ(週次トレンドのスナップショット、ショップ販売数は累計値で単品販売数ではない)です。証明できるのは「このカテゴリが売れている」ことまで。利益が出るかは受注経路・価格設定・生産能力次第であり、本記事は収入を約束しません。

どんな場合にCO2を選ぶべき?

主力製品が透明アクリルとガラス表面彫刻にあるなら、迷わずCO2ルートへ。同じくEtsyトレンドデータから:

  • 透明アクリル:Custom LED Acrylic Plaque(LEDアクリルプレート)、$31.50から、ショップ累計販売106.4k(運営5年)
  • ガラス:Laser Engraved Pint Glasses(金縁彫刻ビアグラス4個セット)、$39.95から、ショップ累計販売203.6k(運営11年)

このルートでの当社の答えは Hurricane 55W CO2($2,929 MSRP):透明アクリル20mm、600mm/s、内蔵消火装置付き全閉Class 1筐体。木製ベース+透明アクリルパネルのような複合カタログなら、予算が許せば2台体制が堅実な最終形です。

機種選び5ステップ:素材リストで照合する

  1. 今後12か月の主力製品と素材リストを書き出す(プラットフォームの売れ筋データを参照、勘に頼らない)
  2. リストに透明アクリルまたはガラス表面彫刻がある → CO2必須/ない → ダイオード優先
  3. カット厚を確認:18mm超の木材業務はCO2があっても70W級ダイオードが必要
  4. 加工エリアを確認:一枚板加工と量産は800mm級ベッドが必要、足りなければ分割接ぎになる
  5. 保有コストを計算:ガラス管交換・水冷メンテ・ミラー調整はCO2ルートの年間コストに計上

よくある質問(FAQ)

Q1:ダイオードレーザーで透明アクリルは切れますか?

A:切れません。455nmの青色光は透明アクリルを素通りし、エネルギーが吸収されません。透明アクリルはCO2機が必須(Hurricane定格20mm)。不透明アクリルは逆で、ダイオードが26mmまで切断可能(A70 Max定格)——CO2機の黒アクリル定格8mmを大きく上回ります。

Q2:CO2レーザーで金属は彫刻できますか?

A:CO2はコーティング金属のみ(定格加工深さ0.05mm)。金属は10.6μm波長を強く反射します。ダイオードは推奨リスト内素材(304ステンレス、酸化アルミ、非反射メッキ/塗装金属)の0.01mmレベル表面マーキングのみ——マーキングであって切削彫刻ではなく、生アルミ・銅・貴金属は不可。金属が本業なら両ルートとも推奨せず、1064nmファイバー(当社A20 Pro、$889 MSRP)を直接選んでください。

Q3:77Wダイオードとは?70Wと何が違う?

A:70Wカット/35W彫刻が定格のデュアルモード、77Wはピーク出力です。機種選定では定格切断能力を信頼してください:桐材28mm一発切断、不透明アクリル26mm。

Q4:ダイオードとCO2、メンテナンスコストが低いのは?

A:ダイオードです。半導体モジュールは空冷、固定光路で調整不要、消耗品光源なし。CO2のガラス管は消耗品で寿命到達時に管ごと交換、水冷系とミラーの日常メンテも必要。本体価格差は約$1,300(A70 Max $1,639 vs Hurricane $2,929、いずれもMSRP)。

Q5:AtomStack A70 Maxの価格は?

A:本体のみ$1,639(MSRP、キャンペーン価格は製品ページ参照)。ハニカムパネル・ロータリー・エンクロージャー・空気清浄機付きセットは$1,739-$3,029。同門CO2ルートのHurricaneは$2,929(MSRP)。約$1,300の差額は透明アクリル/ガラス能力と全閉筐体に対応——素材リストと照らして判断を。

Q6:レーザーでガラスは切断・彫刻できますか?

A:切断は不可——デスクトップのダイオード機もCO2機もガラスは切れません。彫刻はルートで分かれます:CO2(Hurricaneの適合リストにガラスあり)は表面を直接彫刻可能。原理は表層の急速加熱でマイクロクラックを発生させ、白い梨地(すりガラス調)を形成するもので、貫通切断ではありません。ダイオードの一般的手法はガラス表面に濃色コーティングを塗って吸収を助けてからマーキング(ガラスはA70 Maxの定格リスト外、現場テクニックの扱い)。安全上の注意:一部の色ガラス/アートガラスはカドミウム等の重金属を含み、レーザー加熱で放出される恐れがあります。排煙システムがあっても加工は非推奨。素材を必ず事前確認してください。

Q7:初心者が最初に買うべきは?

A:経験ではなく素材で決めてください。木工品・金属小物・不透明アクリルから始めるならダイオード(A70 Max 本体$1,639)。透明アクリルLEDサインやガラス器彫刻が主力なら、回り道せず最初からCO2へ。

結論:3つだけ覚えるなら

  1. ダイオード vs CO2 は強さ比べではなく波長の分業:桐材28mm厚板と不透明アクリル26mmはダイオード、透明アクリルとガラス表面彫刻はCO2(ガラス切断はどちらも不可)、金属マーキングの本命は1064nmファイバーで、ダイオードはリスト内の軽量案件を副業で。
  2. 保有コストは全期間で計算:CO2のガラス管消耗品・水冷・ミラー調整は本体価格以外の継続支出。素材リストで使わないなら、この差額は払わない。
  3. 主力素材で照合:木材/金属軽量/不透明アクリルは A70 Max($1,639)、透明アクリル/ガラスは Hurricane 55W CO2($2,929)。

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